國學院大學130年史

國學院大學130年史について

國學院大學130年史~国学を礎にグローバルな人材を育成

2012年(平成24年)に創立130年を迎えた國學院大學、創立140年も目の前に迫ってきています。國學院大學は、その名にも付されている国学」を学ぶ国学校である皇典講究所として創立されたのがその始まりです。

 

皇典講究所とは?

皇典講究所は、神職養成と古典研究を主たる目的として1882年(明治15年)に創立されています。明治維新以降、どんどん近代化が推し進められていましたが、それは西洋諸国に習ったものでした。

 

しかし、国学の尊重が日本の将来の発展につながるという気運が高まっていたのです。国学を学ぶ場として皇典講究所が重視されることにつながりました。

 

そもそも国学とは?

国学と聞くと単純に「日本のことを学ぶ」だけと思ってしまいます。正確には日本の伝統文化に基づく心を究明する学問です。

 

江戸時代には、江戸幕府が儒学(漢学)を正当な学問としていました。その時勢の中、江戸時代中期に国学がおこり、それを学ぶ学校の必要性が説かれたのです。

 

国学者たちは、学校の創設、私塾など教育の場を生み出すことにも注力していました。弟子、門人など後進を育成することが重んじられていたわけです。

 

国学は、荷田春満(かだのあずままろ)、賀茂真淵(かものまぶち)、本居宣長(もとおりのりなが)、平田篤胤(ひらたあつたね)の四大人と呼ばれる学者たちが礎を築いたとされています。

 

平田篤胤の門人であった井上頼囶(いのうえよりくに)は、私塾神習舎を開き、皇典講究所の創立に関わりました。このように、後進の育成にも力を注いでいた国学者の多さが、国学の地盤を築くこととなったのです。

 

國學院大學の名称は明治時代から

皇典講究所が國學院となったのは、1890年(明治23年)です。日本の古典、歴史に基づいた国の土台を固めることを学ぶ役割が求められていました。伝統文化を基礎に大日本帝国憲法の発布、立憲政治を運用していくことが重要と皇典講究所初代所長が説いていたのです。

 

その後、皇典講究所初代所長であった山田顕義と幹事の松野勇雄の逝去、校舎が火災に遭うなどの苦境を乗り越え、私立國學院大學と改称したのは、明治39年にさかのぼります。

 

経営の再建に乗り出した佐佐木高行(皇典講究所長・國學院長)、その長男の高美により國學院の維持と発展が支えられました。

 

大正時代に大学令による認可

1920年(大正9年)に、大学令による大学昇格が認可されています。大正12年に校舎を飯田町から渋谷に移転、関東大震災での校舎の一部損壊もありました。しかし、中興の祖とも謳われた芳賀矢一が復旧に尽力し、翌年には新校舎復旧竣功式と久邇宮邦彦王の皇典講究所総裁戴冠式が行われています。

 

さらなる発展は昭和でも

1927年(昭和2年)に図書館開館式、1930年(昭和5年)に神殿創建があり、1932年(昭和7年)には創立五十周年の記念式典が開催されました。神殿では、新年、年間祭祀、月次祭、創立記念日、入学式、卒業式といった祭典がもちろん現在も執り行われています。

 

終戦後の新生國學院大學

1946年(昭和21年)、終戦に伴って皇典講究所は解散することになりました。ただこれは、GHQによる強い圧力に立ち向かうことを目的としたものだったのです。発展的な解散で、神社界が一致団結して神社本庁を設立しています。

 

このため、大学は単独の法人として財団法人國學院大學を設立することになりました。1948年(昭和23年)には新制の文学部を設置しています。終戦後の最も混迷していた時代に学長となった石川岩吉は、大学の維持と発展に尽力しました。

 

その後、政治学部、法学部、経済学部の3学部制となり、大学院も昭和40年代に開設されました。

 

1982年(昭和57年)に創立百周年を迎えた

1982年には、皇典講究所の創立から数えて百周年に当たりました。記念式典が開催されただけでなく、記念事業も多数進められました。記念事業により、百周年記念館の竣功、新石川校地を経過として、たまプラーザキャンパスが開校しています。(開校したのは1992年)

 

國學院大學21世紀研究教育計画を策定

2002年(平成14年)の創立百二十周年を契機に、21世紀研究教育計画を策定しました。世界的な研究、教育拠点を構築することを目的とし、文学部神道学科を改組、拡充して神道文化学部を設置しました。

 

創立百三十周年を迎え

創立百二十周年から、2012年(平成24年)の創立百三十周年の10年間に、法科大学院開設、研究開発推進機構発足、人間開発学部開設、教育開発推進機構発足などがありました。また、渋谷キャンパスの再開発は2009年(平成21年)に完成しています。

 

その後渋谷キャンパスは創立百四十周年に向けて、第二次再開発(体育館、多目的室、教室などの建設)が進められ2015年(平成27年)に完成しました。翌年には私立大学研究ブランディング事業に選定されるなど、創立130年を越えてもまだまだ國學院大學の発展は継続しています。

 

求められる人材を育成し続ける國學院大學

ボーダーレスの時代、すべての人は社会の問題の本質や、自己の存在意義を問いかける精神を持つことが求められています。國學院大學では、その精神をじっくりと育む環境が整っています。

 

國學院大學の自国文化を学び、他国の在り方を学ぶ、再び自国の在り方を問い直すという流れによって、国際社会で求められる人材を生み出せるといえるでしょう。人文・社会科学系の標となる大学として、様々な取り組み、グローバル人材育成などを進めています。

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